東海第2 原発に恐怖心強い 茨城・東海村民ら意見交換

日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働問題について、東海村民が意見交換する村主催の「自分ごと化会議」の1回目の会合が12月19日、村内で開かれました。

この取り組みは、中国電力島根原発を抱える松江市で、原発のあり方について住民が話し合う「自分ごと化会議」を東海村でも行おうと始まったもの。

村は無作為に抽出した1,000人の村民に案内を送付。
会合には、応募した都内の大学に通う学生や原子力関連企業に勤める会社員、子育て中の母親など20~70代の18人が参加しました。

冒頭の講演で、東京大学名誉教授の谷口武俊氏は、「東海第2をはじめ、原子力問題は専門家だけでなく社会的な知恵を吸い上げることが重要。さまざまな意見を集める必要がある」と強調しました。

参加者は、東海第2について「昔は原子力は良いと感じていたが福島の現状を見るとそう感じなくなった」、「原発は単純に恐怖心が強い」などの発言が出た一方、「自然エネルギーを確立しないと原子炉を使わないとはならないのではないか」などの意見が出ました。

会合後に山田修村長は、「参加者から今後聞いてみたいことや知りたいことが出てくるだろう」と話し、今後の議論に期待したいと述べました。

(「しんぶん赤旗」2020年12月22日付より転載)

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