水戸市民会館計画の白紙を 市民団体、住民投票求め本請求

水戸市が市街地再開発事業で巨大な新市民会館の建設を計画している問題で、「新・市民会館計画を白紙にもどし、市民の声を反映させる会」(市民の会)は4月27日、計画の賛否を問う住民投票条例を制定するよう高橋靖市長に本請求しました。

市民の会の田中重博代表が有効署名1万4691人分(法定数4,414人の3.3倍)と同条例案を横須賀好洋・市民協働部副部長に手渡しました。
田中代表は、「市民会館は市民の利用しやすい身の丈に合った施設にすべきであり、一過性のイベントでは中心市街地の活性化の保証はない」と述べ、市民参加で適正な計画につくり直すよう住民投票実施にむけた条例制定を要請しました。
高橋市長が公務を理由に欠席したことについて、「非常に重大、説明責任を放棄するもの」と厳しく批判し、参加した40人の市民からも、「市民の声を聞くことより重要な公務とは何か」と怒りの声が相次ぎました。
本請求後の記者会見で、田中代表は「署名に込められた市民の願いを市長や議員に伝えて、住民投票条例が市議会で通るよう要請活動を強めていきたい」と語りました。
高橋市長は4月28日、住民投票条例案を審議する臨時議会について、5月2日に招集告示し、5月11日に開会することを明らかにしました。
(「しんぶん赤旗」 首都圏版 2016年5月1日付より転載)

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