豪雨被害の茨城・常総で支援物資配布会 「暖房器具ほしい」

関東・東北豪雨で甚大な被害を受けた茨城県常総市で11月23日、県内の民主団体と日本共産党などが共同で立ち上げた吉野サポートセンターが支援物資と支援米の配布会を行いました。

会場となったのは、2メートル近くの浸水があった長助町の公民館。
地域住民らが開始の40分以上前からつめかけました。
一番前に並んだ女性(67)=新井木町=は、「家は3日間、水につかって、1階の家具は全部使えなくなりました。寒くて暖房器具がほしい」と話します。
孫を背負って衣類を見ていた女性(63)=長助町=は、「家は大規模半壊。9人で暮らしていた家族はバラバラになって親戚にお世話になっている。きょうは暖房器具がほしくて来た」と話します。
吉野サポートセンターは配布会に先立って、「ストーブなどの暖房器具がほしい」という住民の声を聞き取り、インターネットのフェイスブックで募集。
県内や埼玉県、千葉県から8台が集まりましたが数が足りず、抽選となりました。
仕分けや運搬のために約20人のボランティアが参加。
来場した約100人の被災者は、口々に「助かります。ありがとう」とボランティアの人たちに声をかけていました。
ボランティアをとりまとめていた新婦人常総支部の女性(62)=高野町=は、「これまで需要がなかった食器類にきょうは人気がありました。生活が少し回り始めたところなのかもしれません。これからはレンジなどの生活家電が求められるのではないか」と話しました。
(「しんぶん赤旗」 2015年11月25日付より転載)

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