児童急増地区に小学校を 山中たい子氏、共産党つくば市議団が知事要請

つくばエクスプレス(TX)の沿線開発で人口が増え続けている茨城県つくば市内の小学校がマンモス化し、公民館や郵便局などの公共施設も未整備のままになっています。
日本共産党の山中たい子元県議と党つくば市議団は9月2日、橋本昌知事あてに、TX沿線の開発を主導してきた県の責任として、公共施設の設置をつくば市や国、関係機関に働きかけるよう申し入れました。

県担当者(左)に「学校新設や公共施設の設置に向け、県が市、関係機関に働きかけを」と申し入れる山中たい子氏、滝口隆一つくば市議、田中サトエつくば市議(右から)=9月2日、茨城県庁

県担当者(左)に「学校新設や公共施設の設置に向け、県が市、関係機関に働きかけを」と申し入れる山中たい子氏、滝口隆一つくば市議、田中サトエつくば市議(右から)=9月2日、茨城県庁


つくば市の研究学園地区は住宅建設がすすみ、人口が急増。
600人を超える児童が、春日小学校に1時間かけて通学しています。
県教委によると、春日小学校の在籍児童数は1,163人(2014年5月1日現在)で県内トップ。
みどりの地区の児童が通う谷田部小学校も923人(同5月1日現在)のマンモス校です。
日本共産党が7月に実施した市民アンケートには、「小学校が研究学園駅の近辺にはない。春日小学校は遠くて子どもがかわいそう」「近くに小学校をつくって」「人口増は予想できたのに、この遅れは異常だ」「児童館がない、公民館がない、図書館がない、郵便局がない。つくってほしい」「都市計画と学校建設が合っていない」などの訴えがびっしりと書き込まれていました。
日本共産党の申し入れに応対した県つくば地域振興課の池畑直美課長は、小学校がマンモス化していることについて、「一番気になっていた問題」との認識を示したうえで、「市とも具体的に話し合っていく。特に土地(新設小学校の建設用地)に関しては今年中に方向性を出したい」と回答。
まちづくりについては、「県にも責任があるので積極的に取り組む」と述べました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年9月4日付より転載)

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