茨城県議会 新中核病院に道筋を 鈴木議員初質問 知事「何でもやる」
10月10日の茨城県議会本会議で、9月の県議補選で当選した日本共産党の鈴木聡議員が初の一般質問に立ち、新中核病院の建設実現に道筋をつけるよう橋本昌知事に迫りました。
知事は、「地域医療にとって大きな課題。議員の指摘を踏まえて何でもやっていく」と答えました。
鈴木議員の地元の保健医療圏には、急性心筋梗塞に対応できる病院などがないため、心疾患や脳血管疾患による死亡率が全国的にも高い地域です。
この間、筑西市、桜川市の両市間で約300床の新中核病院の建設に向けて協議してきましたが、建設場所などをめぐって調整が難航。
橋本知事はこれまでの記者会見で、「なかなか合意に至らない状態。県としては強引にできない」と述べるなど調整に消極的な姿勢を示していました。
鈴木議員は質問で、「病院建設に取り組む知事の熱意が感じられない」と指摘。住民の「県が責任をもって関与して新中核病院の建設に道筋をつけてほしい」という切実な声を紹介し、橋本知事の考えをただしました。
橋本知事は、「両市間で協議進展がないのは残念。新中核病院建設は、あの地域の医療にとって大きな課題」との認識を示し、「再生基金活用の期限延長を国に強く働きかけていく。議員の指摘を踏まえてやれることは何でもやっていく」と答えました。
鈴木議員はこのほか、▽大型開発優先からくらし・福祉優先の県政への転換▽東海第2原発の再稼働中止・廃炉─などを求めました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2013年10月11日付より転載。鈴木聡県議の一般質問全文[PDF]はこちらから)