参議院選挙の結果について(2025年7月22日)
~参議院選挙の結果について~
2025年7月22日
日本共産党茨城県常任委員会
(1)
参議院選挙で日本共産党にご支持をいただいたみなさん、猛暑のもと奮闘された支持者、読者、後援会員、党員のみなさんに心から感謝申し上げます。
日本共産党は、比例代表で「650万票(茨城県12万票)、得票率10%以上、5議席獲得」が目標でしたが、得票で286万4千票(茨城49,894票)、得票率4.84%(同3.94%)にとどまり、改選4から2議席に後退しました。比例得票は前回参院選361万8千票(6.82%、茨城62,998票、5.70%)、昨年総選挙336万2千票(6.16%、茨城は61,674票、5.10%)から、さらに後退する結果となりました。
(詳細は2面参照)
茨城選挙区は、高橋誠一郎候補が奮闘しましたが議席に届かず、東京都で吉良よし子候補が3選を勝ち取り、京都・埼玉で大激戦に競り勝てず、現職議席を失いました。
県委員会として、ご期待にこたえる結果を出せなかったことについて、心からお詫びいたします。党内外のご意見を受け止め、教訓を引き出し、直後の知事選(8月21日告示・9月7日投票)や次期国政選挙に必ず生かしていく決意です。
(2)
日本共産党は、衆院に続いて参院でも自民・公明を少数に追い込むことを大目標にすえ、責任ある対案を示してたたかいました。
全国17の1人区で候補者を一本化し、共闘の力で12県で勝利し、自・公への審判を下すうえで貢献しました。「オール沖縄」の議席・高良沙哉(たから・さちか)氏を守り抜いたことも重要な勝利です。
一方、自民党の補完勢力や、外国人差別を売り物にする排外主義・極右的潮流が議席と得票を伸長させる結果となったことは重大です。あおり立てる一部メディア報道ともあいまって真の争点を覆い隠し、日本共産党の前進を妨げる大きな圧力となって作用しました。同時に、党がこの逆流ときっぱりたたかう姿勢を貫いていることが、新たな信頼を広げたことも事実です。
高橋候補の街頭演説に参加した方が「外国人差別は許さない」と激励してくれたり、「#選択的夫婦別姓の実現を」「#気候危機打開を」と書いた手作りプラスターを持った青年の姿があるなど、これまでにない動きもありました。党はこれからも、人間の平等、人権と民主主義を守り抜く立場から、排外主義と断固たたかいます。
(3)
対話や街頭演説のなかで、期待と共感の声が寄せられました。
「物価高で暮らしていけない」「学費を引き下げてほしい」「農業を守ってほしい」「東海第2原発は廃炉に」などの県民要求にこたえた政策を訴えました。「大企業・富裕層に応分の負担を」という財源提案とセットで消費税減税を掲げ、賃上げ推進、医療・介護を守る、大軍拡・戦争反対など、党の公約は今後のたたかいにつながるものだと考えます。県党は、これからも要求対話アンケートなどに取り組み、公約実現へ全力を尽くします。
(4)
根本的には「党の力を強めなければならない」と考えます。国民・県民の切実な願いにこたえた運動をいっそう強めるとともに、綱領、規約、科学的社会主義、党史の学習を抜本的に強化し、どんな政治的荒波のもとでも前進をかちとることができる、質量ともに強く大きな党をつくる――このことを参院選の教訓とし、奮闘する決意です。
以上
たくさんのご支援、本当にありがとうございました。だれもが生きやすい社会をつくるため、これからも真摯に誠実にがんばります。選挙中、ハーフの男性が宣伝に駆け付けてくれ「排外主義に毅然と“NO”と言ってくれてありがとう」と激励されました。差別や分断を許さず、冷たい自民党政治の根本を変えていくために、これからも力を合わせていきたいと思います。
茨城選挙区 高橋誠一郎
衆議院議員の経歴があるとはいえ、北関東のみなさんには馴染みの少ない私を励ましていただき、いっしょにたたかえたことは嬉しい限りでした。どこに行っても党支部や地方議員が地域に根ざして活動を進めていることも学びました。
新しいたたかいはすでに始まっています。少し体も休ませつつ、いっしょに立ち向かっていきましょう。
比例区 はたやま和也
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