水田冠水 野菜にも影響 台風2号農業被害 茨城で3億円

台風2号に伴う大雨により各地で農業に被害が出ています。茨城県は、被害額が推計約3億円になると発表(6月7日)。2日から降った大雨の影響で、畑や水田が浸水し、県内の農家から不安の声が上がっています。

(小酒井自由)

阿見町でネギを生産している男性(52)は、一時、ネギが半分ほどの高さまで水に浸かったといいます。2~3日で水は引いたものの、畑がぬかるみ管理作業ができない状態です。「このままではネギが腐って全部だめになるかもしれない。そうなれば、損害額は約100万円だ」と話しました。

つくば市では、西谷田川沿いで約1週間冠水したままの水田があるなど、大雨の被害が続いています。田植えを終えたばかりのイネが水没。約30センチほどに育っていたイネは、半分ほどの高さで倒されて水に浸かっていました。

県南農民組合事務局長の根本郁子さん(58)によると、水が引いてもイネが根腐れし、収穫できなくなる恐れがあるといいます。「前代未聞の事態。この先どんな被害になるか分からない」と懸念を語ります。

取手市の男性(73)は、水に弱いジャガイモが240キログラム分水没しました。自家用として栽培していました。「今年はいい出来だと思っていた」と肩を落とします。

茨城県によると、6日現在の農業被害額は推計2億8735万8千円。被害の約8割が農地への土砂流入や水路の法面崩落、用水路の冠水などとしています。農作物などの被害額は2395万8千円で、イネのほかに、オオムギ、バレイショ、キャベツ、コマツナなど13品目です。

(「しんぶん赤旗」2023年6月9日付より転載)

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