東海第2原発 老朽化で運転は危険 東海村議会特別委 意見聴取会で村民
日本原電東海第2原発に関する請願を審査している東海村議会原子力問題調査特別委員会(豊島寛一委員長)の意見聴取会が10月25日夜に開かれ、村民ら37人が発言しました。
審査対象になっている請願は、再稼働反対や廃炉を求めるもの3件、原発推進を事実上求めるもの1件の計4件。
聴取会には日本原電などが会社ぐるみで大量動員。
原発推進勢力は、「事故を起こさないよう安全対策を強化する。エネルギー政策は国の根幹」、「国民生活を立て直すのには原発は必要」、「世界は原子力を放棄できない」などとまくし立てました。
再稼働反対や廃炉を求める立場からは、「目先の経済と命をてんびんにかけるのは言語道断」、「将来的に安全が確保できるのか。『想定外』のことが起きてしまった。それが今の技術水準だ」、「原発事故の避難先でおじと夫の母を亡くした。家から葬式を出してやれず、お骨を持って転々とするのは切なく悲しい」などの訴えがありました。
さらに、「原電はパンフレットで新たな『安全神話』を振りまいている」、「原発に勤めている人の奥さんも『本音は反対』と言っている」、「放射性廃棄物を処理する技術が未確立」、「老朽化して、これ以上の運転は危険」などという発言が続きました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2012年10月27日付より転載)