列なす困窮学生 各地で食材無料支援の取り組み 茨城・つくば

茨城県つくば市の団体「学生応援プロジェクト@つくば-PEACE-」は12月6日、コロナ禍で困窮する筑波大学生を支援しようと、市内の公園で食材の無料提供を実施しました。

会場には「PEACE」の呼びかけに応え、農民連の産直センターなどから集められた米2俵や大根、キャベツなどの野菜のほか、缶詰や即席麺、レトルトカレーなどの食料品が並びました。

開始直後から検温と消毒を済ませた学生約130人が行列をつくり、ビニール袋や持参したマイバッグを片手に食材を選んでいました。準備した食材は約1時間半ほどで全てなくなる盛況ぶりでした。

袋いっぱいに野菜を詰め込んだ大学4年の女子学生(22)は、「チラシを見て来た。スーパーでレジ打ちのバイトをしていたが感染を心配する両親の声で辞めた。節約しているが生活は厳しい」、大学2年の女子学生(19)は、「コロナで人と関われないのがしんどい」と吐露。
学生らは帰り際、スタッフに駆け寄り、「とても助かります」などと声をかけていました。

スタッフで筑波大学3年の男性は、「生活に困っている人がかなりいることを実感した。取り組んで良かった」と振り返り、「PEACE」の冨山香織代表(39)は、「今後も継続して支援していきたい」と話しています。

(「しんぶん赤旗」2020年12月7日付より転載)

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