「自家発電」発言 東海村長が釈明 村議会全員協議会

沸騰水型原子炉(BWR)を有する東海第2原発を抱える茨城県東海村の山田修村長が、業界誌の対談で反原発の住民などに対し、「自家発電だけで生活してもらわなければならない」などと発言した問題で11月28日、村議会全員協議会で日本共産党など超党派の議員らが村長に対し、発言への説明を求めました。

発言について村議会全員協議会で釈明する山田修東海村長

発言について村議会全員協議会で釈明する山田修東海村長=11月28日、東海村議会


山田村長は、「わが国のエネルギー事情から(原発は)一定程度必要だ」と主張し、東海第2原発に対する新規制基準認可が下りたことで「従来から安全性が高まっている」などと強弁。
その上で、一連の発言について「配慮が足りず行き過ぎた発言だった」と釈明しました。
日本共産党の大名美恵子村議は、村民に対し一度も語ってこなかったBWRの再稼働や原発に反対する住民への評価を誌上で行ったことに「首長として失格ではないか」と痛烈に批判。
議員からは、「発言で再稼働への結論が決まっているものと受け止められる」などの発言がありました。
山田村長は、「(再稼働への)考えが決まっているように思われる方には丁寧に説明したい。不安な要素を生んだことは否めず、思慮深く対応すべきだった」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2019年11月29日付より転載)

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