農業再生・原発・党名の話も ざっくばらんに 市田副委員長迎えつどい 筑西市
茨城県議選(12月5日告示、14日投票)での勝利をめざし、筑西市(定数2)で9月20日、日本共産党の市田忠義副委員長と梅村早江子・党女性委員会副責任者を招いて「ざっくばらんに政治を語るつどい」が開かれました。
主催は党茨城西部地区委員会。
鈴木県議訴え
筑西市は県議選で定数1減の2議席を、共産党の鈴木さとし県議を含む現職3人と新人1人で争う激戦です。
筑西市は米の生産・出荷高が県内トップクラス。
県内の2014年産の米価概算金が60キログラムあたり昨年比でコシヒカリ2,500円減、ゆめひたちが3,000円減と暴落しています。
会場の折本農村集落センターには、開会1時間前から参加者が駆けつけました。
いすを追加するも足りず、戸を開け放った隣の応接コーナーで聞き入る人の姿も。
鈴木県議の再選と、農業再生への熱気にあふれました。
市田氏は、米価暴落と農業問題にふれ、「米価の下支えや需給に国が責任をもつのは当然」と強調しました。
原発問題では、東海村の東海第2原発が運転開始から35年がたち老朽化していること、事故が起きた際に避難が必要な30キロメートル圏内に94万人が暮らす全国一の人口密集地であることなどの危険性を指摘しました。
「廃炉以外に安全な道はありません。日本で初めて原発が稼働した茨城から、原発ゼロの声をあげましょう」と呼びかけ、「一貫して原発建設に反対し、原発ゼロ・廃炉と自然エネルギーの普及を主張する共産党を躍進させてほしい」と訴えました。
消費税増税や社会保障の切り捨て、集団的自衛権の行使を容認する「閣議決定」強行にふれ、「内閣の顔ぶれを変えても暴走はいっそうひどくなる。変えるべきは安倍首相そのもの」だと言及。
暴走に正面から立ち向かい、政治的立場を超えて政党、個人、団体と力を合わせて一致点で共同する日本共産党の姿勢を示しました。
市田氏は、鈴木県議が当選1カ月後に地域要求の強い中核病院問題を質問したことなどの実績を紹介し、「暴走する安倍政権を打倒する第一歩が茨城県議選です」と、鈴木県議の必勝と党への支持を訴えると、拍手が起こりました。
参加者から寄せられた質問に、市田氏は縦横にこたえました。
「党名がよくないのでは」との質問には、「戦前から一貫して戦争反対と民主主義を掲げてきた先輩たちの血と汗が結集している名前。鈴木さんが頑張れるのも、国民の苦難軽減が立党の精神の共産党員だからこそ」と話しました。
鈴木県議は、「中核病院の設立や農業支援など、みなさんの願い実現のため引き続き働かせてください」と決意表明しました。
「私も農家の娘です」と切り出した梅村氏は、「鈴木さとしさんを再び県議会に送り、市場まかせにせず米価の大暴落への緊急対策を強化するなど、筑西市民、国民の声が届く政治を手にしましょう」と呼びかけました。
筑西市の米作農家の男性(81)は、「米価暴落に怒っていただけに今日の話はたいへん参考になった。鈴木さんには再び県議会に出てほしい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」 2014年9月22日付より転載)