「低放射線量下 どう暮らす?」 北茨城で講演会

「チェルノブイリの今 フクシマ原発事故を考える~気になる低放射線量のもとでどう暮らす?」と題した講演会がこのほど、福島県に接する北茨城市で開かれ、130人余が参加しました。
講演した久保田護・茨城大学名誉教授(工学博士)は、▽長期間にわたる低線量被ばく、特に内部被ばくの研究はほとんどされていない▽被ばく前のデータがなければ、被ばく後のデータとは比較できない─などと指摘しました。
そのうえで、チェルノブイリ原発事故をあげ、ベラルーシで事故5年後から小児甲状腺がんが増え始め、10年後最多になり、おとなの甲状腺がんも増え続けていると紹介。
「福島(第1原発)は事故から3年しか経っていない。たいしたことがないかどうかはまだ分からない」「放射線の作用で免疫力が低下し、他の病気にもかかりやすくなる」などとのべ、日常の生活態度に留意するよう呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年2月12日付より転載)

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