県立高校 入学枠増を県教委に要望 考える会と超党派議員 茨城・つくば

つくば市の小中学生の高校進学を考える会(片岡英明代表世話人)は5月28日、柳岡常喜茨城県教育長に、つくば市内の県立高校募集枠の拡大等について要望書を提出しました。

考える会は、人口増により子どもの増加が著しいつくばエクスプレス(TX)沿線で、全日制県立高校の入学枠が不足している状況から、つくばエリアの県立高校枠を県平均水準(現状で15学級、2030年までに10学級の計25学級増)まで引き上げることを求めてきた経過があります。

県教委は24日、25年度からつくばサイエンス高校への普通科3学級新設を発表。考える会は、今後の新たな方向性として、サイエンス高校の普通科を5学級まで増やすことと、竹園高校の学級増を求めました。

要望書提出後に行われた懇談会では、考える会とつくば選出の5人の県議、日本共産党の江尻加那県議、橋本けい子市議、山中まゆみ市議のほか、五頭市議会議長、議会事務局長と総務課職員も同席しました。

片岡氏は、「つくばエリアの全日制県立高校定員を県水準に引き上げることは、教育環境の充実と合わせてTX沿線や茨城の発展につながるもの」と、さらなる学級増を求めました。

県は、「(つくばの)状況は十分に認識している。子どもたちの未来のために教育環境の充実を図っていきたい」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2024年6月4日付より転載)

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