食糧支援 “心のご近所”に 地域の応援、学生笑み 茨城・つくば
筑波大学生などを対象にした無料の食材提供が11月14日、茨城県つくば市で行われ、学生らがコメや野菜などの食料品、生理用品を受け取りました。
500人までの事前予約は当日までにほぼいっぱい。学生らは、「お米がもらえるのはうれしい」、「とても助かる」と袋いっぱいの食材を手に、会場を後にしました。
(茨城県・高橋誠一郎)
食材提供は、「学生応援プロジェクト@つくば-PEACE」(冨山香織代表)と「つくば子ども支援ネット」(山内ゆかり代表)の共催。「PEACE」では、昨年12月からコロナ禍で困窮する学生に食料配布を実施し、のべ2,500人が利用しました。
筑波大学芸術専門学群に通う女子学生(1年)は、「対面授業が再開して大学生活は元に戻りつつある。地域で応援してくれる人がいるのはとてもうれしい」と笑みを浮かべました。
「PEACE」の冨山代表は、「参加者へのアンケートでは、現金給付に続いて、高すぎる学費の値下げを求める声が多い」と指摘。
「まだまだ学生は大変な状況が続いている」と述べ、初めて来てもらえる学生も広げたいと語ります。
「つくば子ども支援ネット」の山内代表は、地域内のコミュニティーが希薄になり、一人親世帯などが困っていても声に出せない状況にあるとし、「“心のご近所さん”になりたい。食料支援が助けを求められる場所になるといい」と話しています。
(「しんぶん赤旗」2021年11月16日付より転載)