大学近くで食料支援会 「仕送りギリギリなので助かる」 日立
コロナ禍で生活に困窮する学生を支援しようと、茨城県日立市で4月10日、無料の食材提供会が開かれました。主催は「県北学生食料支援プロジェクト」(増井里依子代表)で、初めての取り組みです。
日立市には茨城大学工学部の日立キャンパスがあり、開始前から学生が長蛇の列を作りました。
会場には米やネギなどの野菜、即席麺などの食料品のほか、マスクや生理用品も用意され、参加した約250人の学生が袋いっぱいに持ち帰り、開始30分ほどですべて無くなる盛況ぶりでした。
大学からの一斉メールで知り、参加したという2年の男子学生は、「工学部生は2年次から日立キャンパスに移ったばかり。水戸の学生寮よりも日立の寮の方が家賃が高いので節約しないといけない。仕送りではギリギリなのでとても助かる」。大学院2年の男子学生は「コロナでバイトのシフトが減り、辞めてしまった。ありがたい」と話していました。
プロジェクトの増井代表は、「初めての取り組みだったが、大勢の学生が集まり支援を求める学生の声の切実さを感じた。食材や寄付など学生を応援したいという気持ちもたくさん集まった。次回も開催したい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2021年4月11日付より転載)