東海第2原発 なし崩し工事許すな 市民が6市村に要請
「原発いらない茨城アクション実行委員会」は2月27日、運転開始から41年を超える東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働に際し、事前了解を得るとしている東海村と周辺30キロ圏内の計6市村に対し要請を行いました。
日本原子力発電(原電)が再稼働に向けた工事を進めていることを受けての行動です。
要請は、今月18日に開かれた6市村で構成する「原子力所在地域首長懇談会」の会合で、原電が行った工事説明の中身などについて問うもの。
「地域住民は、本格的な工事が始まっていると受け止めている」として、6市村の認識をただしました。
要請した6市村のうち東海村の山田修村長は、原電側から東海第2原発敷地内の干渉物撤去など工事の進行について説明を受けたと回答。
「なし崩し的に工事が進んでいる」「反対の余地がなくなる」との懸念に対し、「工事と再稼働の議論は別。(再稼働の是非は)自治体が別途判断することで、工事をしても動かせるかどうかは分からないと原電には伝えている」と答えました。
また、工事の完了時期として、原電が示す2022年12月までに是非の判断を行うとした山田村長自身の発言について問われ、6市村の合意ではないとして、「その時期ありきではない」との認識を示しました。
(「しんぶん赤旗」2020年2月28日付より転載)