「JCO臨界」忘れず 東海村 事故13年 茨城集会
1999年9月30日に茨城県東海村の核燃料加工会社JCOで起きた臨界事故から13年に当たる9月30日、「JCO臨界事故を忘れない原子力事故を繰り返さない9・30茨城集会」が東海第2原発を抱える同村で開かれました。
集会実行委員長の田村武夫茨城大学名誉教授は主催者あいさつのなかで、「JCO臨界事故の教訓をくみとらなかったゆえに福島第1原発で事故が起きた」と指摘しました。
記念講演した宮城県女川町の高野博・日本共産党町議は東日本大震災で女川原発1号機に火災が発生し、津波で熱交換器やボンプなどが水没した状況をのべ、「原発への津波対策などはとってこなかった。福島第1と同様のたいへんな事態になるところだった」と報告。
女川原発再稼働反対の署名運動をすすめていることや昨年の町議選で日本共産党が得票率をアップさせ2議席を確保したことなどを紹介し、「原発支配から脱却し、住民が自治を取り戻そうとしている」と強調しました。
「茨城県原発を考える会」の中村敏夫会長は、東海第2原発も大震災で津波を受け、「原発震災」の危険にさらされていたと指摘し、 同原発の廃炉を求める運動の強化をよびかけました。
集会終了後、参加者らは東海第2原発前までパレードし、同原発の廃炉をアピールしました。
(「しんぶん赤旗」 2012年10月1日付より転載)