新春随想 百合子の一節胸に 県副委員長 大内くみ子
コロナ禍のもと、静かな歴史的な新年を迎えました。私は丑(うし)年生まれの年女です。「弱い立場の人にこそ政治の光を」と、40年地方議員を務めることができ、国政選挙に3回挑戦しました。
今年こそ政権交代を実現し、野党連合政権を、日本共産党の躍進をと、熱い心で訴えていきたいと思います。
とりわけ、東海第2原発の再稼働を許さず、廃炉にするため力をつくします。
運転開始から42年の古い原発は、老朽化と多発している地震など、安全の保障はありません。「原発をやめる」と決断できる政府をつくりましょう。
私が大切にしているのは、宮本百合子の『女の歴史』の中に書かれている一節です。
「自分の一生を生きるのは自分であって、他の誰でもない。この一言を深く思ったとき、私たちの胸に湧く自分への激励、自分への鞭撻(べんたつ)、自分への批判こそ、一人ひとりの女を育て培いながら、女全体の歴史の海岸線を、小波が巌(いわ)を砂にしてきたように変えていく日夜の秘められた力であると思う」。
自己変革と社会の変革、そして連帯。
活動で出会う一人ひとりに人生の歴史があることを思いながら前にすすんでまいります。
(「しんぶん赤旗」2021年1月16日付より転載)