東海第2原発動かすな 原発ゼロへ運動発展 未来会議が発足集会 茨城

日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の廃炉をめざし、今年9月に設立された市民団体「いばらき未来会議」の発足記念集会が11月15日、水戸市で開かれました。

元・原子力規制庁技術参与の松田文夫さんが講演。
国際放射線防護委員会(ICRP)が定めた被ばく量の限度について、年間1ミリシーベルトとしている長期目標を無視し、政府が20ミリシーベルトを超える地域に住民への避難を指示したと指摘。
国が原子力基本法で定めている「一般公衆は被ばくしないこと」に違反しているとし、低線量被ばくの問題について調査研究の重要性を述べました。

東海第2の再稼働をめぐっては、原子炉停止時の実験中に起きたチェルノブイリ原発事故に言及し、テロ対策のための「特定重大事故等対処施設」の設置で新たな機器が増え、作業員の訓練や試験運転が事故の元になると懸念を示しました。

いばらき未来会議の設立に当たり、乾康代共同代表があいさつ。
「3・11の事故が、多くの人々が原発のあり方や再稼働を考える大きなきっかけになった。未来を志向し、東海第2原発の再稼働を止めることが狙いだ」とあいさつしました。

(「しんぶん赤旗」2020年11月16日付より転載)

おすすめ