参議院選挙の結果について(2019年7月)

参院選結果 改憲勢力の「3分の2」阻止
大激戦勝ち抜き 1人区の野党統一候補 10選挙区で勝利


野党共闘の勝利は、安倍政権による改憲策動に痛打を与え、政治局面を変える大きな成果です。野党共闘のこの成果を生かし、総選挙に向け、市民と野党の共闘をさらに大きく発展させ、安倍政権を倒して新しい政治をつくるために力をつくします。
7月21日投開票で行われた参議院選挙。日本共産党は、大激戦・大接戦の中、前回8議席から1議席減の7議席を確保しました。1人区の野党統一候補は32選挙区のうち10選挙区で勝利し、改憲発議できる参議院での3分の2の議席を阻みました。野党共闘の力を示した大きな成果です。

参議院選挙の結果について

2019年7月22日
日本共産党茨城県常任委員会

日本共産党と大内くみ子候補に寄せられたご支援、ご支持に感謝申し上げます。同時に、奮闘された支持者、後援会員、党員のみなさんに心からの敬意を表します。
(1)参議院選挙で日本共産党は、「850万、15%以上」を目標に、比例代表で448万票、得票率8.95%で比例4議席を獲得しました。選挙区では埼玉で21年ぶりに新たな議席、東京と京都で現職の議席を守り、3議席を確保し、比例と選挙区で計7議席を獲得しました。改選時の8議席から1議席後退したことは残念な結果でした。
茨城では、比例代表で「20万、15%以上」を目標に、8万2423票、得票率7.73%でした。比例代表では、2017年総選挙比例と比較して、茨城では109.4%に伸ばしました。茨城選挙区では次点でしたが、低投票率のもとで12万9151票、得票率12.20%で参議院の通常選挙では、得票数、得票率とも過去最高となり、比例でも選挙区でも善戦健闘しました。
(2)今回の選挙で、大内くみ子候補と茨城県委員会は茨城県市民連合と9項目の政策協定を結び、推薦を頂きともにたたかいました。安倍政権の改憲反対、東海第2原発廃炉、消費税10%増税ストップ、最低賃金の引き上げ、年金問題や暮らしに希望を―3つの提案、消費税に頼らない財源論、みずからの生き方と日本共産党を語り、訴え、あたたかい共感がよせられたことも特徴でした。
総選挙にむけて、安倍政権を倒し、新しい政治をつくるためには、市民と野党の共闘をさらに発展させることがどうしても必要です。茨城県市民連合のみなさんからは、各地で応援の訴えをいただきました。政策協定の実現と訴えてきた公約の実現にむけて引き続き力を尽くしていきます。
(3)参院選挙の全体の結果で重要なことは、自民・公明・維新などの改憲勢力が、改憲発議に必要な3分の2の勢力を割ったことです。安倍首相は、この結果をうけてもなお、総裁任期中に改憲を実現するとしていますが、「3分の2割れ」という審判は、「期限ありきの性急な改憲の動きは賛成できない」という民意をしめしたものにほかなりません。9条改憲反対の声を広げ、安倍首相の改憲策動中止を求めていきます。
(4)こんどの選挙をたたかい、目標には到達しませんでしたが、貴重な前進をつくりだしました。同時に、このたたかいのなかで、茨城の党の自力をもっと強めていくことが必要であることを痛感しています。この間のたたかいで作り上げてきた成果を確信にしながら、「どんな情勢のもとでも前進できる力をもつ党」「共闘にとりくみながら、共産党の躍進にもとりくむ」という2つの課題に新たな決意で挑んでいきます。
茨城では10月から来年3月まで17市町村で連続して中間選挙がたたかわれます。これらの選挙の勝利をめざすとともに、総選挙での勝利・躍進をめざし、党員を増やし、「しんぶん赤旗」読者を増やし、強く大きな党づくりを進めていく決意です。

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