いっせい地方選躍進の記録 3議席増やす 「戦争法」反対に期待 茨城県

茨城県で、いっせい地方選は後半戦のみがたたかわれました。
日本共産党は12の市議選(1補選含む)に23人を擁立し、22人が当選(無投票当選者2人含む)し、前回比で3議席増やしました。
一方、前回議席を獲得した2つの町議選で候補者擁立を見送りました。
12市議選の獲得議席を党派別にみると、増やしたのは共産党(22議席、前回比3増)と自民党(12議席、前回比9増)でした。
民主党(5議席、前回比2減)、公明党(36議席、前回比2減)は議席を減らし、社民党(2議席)は増減なしでした。
市長選では、水戸市の「明るい水戸市をつくる会」の大内久美子氏=共産党推薦=、取手市の「とりで市民の会」=共産党推薦=の高木晶氏がそれぞれ善戦・健闘しました。
議員選挙で、共産党は、安倍政権の暴走政治ストップ、東海第2原発の再稼働反対・原発ゼロ、福祉・くらし、教育などにかかわる切実な要求の実現を訴え、支持を広げました。

水戸市の過大な新市民会館の建設計画を批判し、白紙撤回を力説する土田記代美市議、田中真己市議、中庭次男市議(左から)=5月22日、水戸市

水戸市の過大な新市民会館の建設計画を批判し、白紙撤回を力説する土田記代美市議、田中真己市議、中庭次男市議(左から)=5月22日、水戸市


水戸市では今回初めて党3候補がともに3,000票台を得て、そろって当選。
3氏合わせた得票率は9.76%でした。
鹿嶋市では初の2議席を獲得。日立市では12年ぶりに、龍ケ崎市では8年ぶりにそれぞれ2議席に回復しました。
取手市補選では新人が初当選し、共産党5人目の議員が誕生しました。
連日奮闘し、支持を広げてきた県内各地の党員や後援会員らは、「電話で『共産党ですが』と名乗っても、切ってしまう人が減った。『以前から支持していた』と誇らしく言う人が目立った」(水戸市)、「“テレデータ”で電話をかけたが、支持者台帳に載っている人と話しているような感じで、『戦争法』問題での対話も弾んだ」(土浦市)、「『陰ながら応援しています』という声をよく聞いた。それが得票に結びついたのではないか」(水戸市)、「今度の勝利は『戦争法』に反対する党への期待だと思う」(龍ケ崎市)などと選挙戦を振り返っています。

自力つけよう

同時に「(共産党の議席を)次の世代にどう継承していくかが、今後の課題」「自力をつけることの重要性を感じている」などとつづった手記も党県委員会に寄せられました。
田谷武夫県委員長は、「議席や得票が後退したところ、候補者を立てられなかったところもあり、自力の不足を中心問題として深める必要がある」と指摘。
「『党勢倍加』『世代継承』の取り組みを本格化することが急務になっています」と話しています。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2015年5月29日付より転載)