刈り取り後の浸水米の補償、年内に支給を 党と茨城農民連が県に要請

米どころの常総市。鬼怒川の決壊で、多くの農家ではコメが全滅の状況となっています。
刈り取り前であれば「農業共済」の対象になりますが、刈り取り後の米は「共済」の対象にもなりません。
この間、農民運動全国連合会(農民連)や農家の人たちの運動が広がり、農水省も刈り取り後のコメについて、「共済と同程度を上限に、来年の作付けのための補助金」を検討しています。
党県議と農民運動茨城県連合会(茨城農民連、岡野忠会長)の役員、常総市の農家の人たちは12月15日、「年内に補償金の支払い」をすることを橋本昌茨城県知事に求めました。

県の担当者(手前)に要請する上野高志県議、石川栄子市議、常総市の農家など(左奥から)=12月15日、県議会会議室

県の担当者(手前)に要請する上野高志県議、石川栄子市議、常総市の農家など(左奥から)=12月15日、県議会会議室


常総市の男性は、「販売米も自家消費米もない。1円の収入もない。年末にかけて農業機械のローン、肥料代等の請求がのしかかってくる。何の責任もない農家を放置することは人道的にも絶対許されない。県で立て替え払いをし、国に補償を求めるべき」と訴えました。
県農林水産部の担当者は、「これまでも国に働きかけてきたし、これからも国に支給を求めていく」と述べるにとどまり、「立て替え払い」には踏み出せませんでした。
茨城農民連では、国や県に対し、さらに働きかけていくことにしています。

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