●茨城県医師会会長・齋藤 浩さんのあいさつ

茨城県医師会会長・齋藤浩さん共産党の演説会に医師会の会長が出るのは珍しいことだ、といろいろな人からいわれました。
私はまったく意に介していません。いかなる政党であろうと、それぞれの方々が考えていることを聞くのは必要なことです。
そして私どもの考え方を、あらゆるイデオロギーを持った方々に理解していただくことが、必要だと考えるからです。
したがって、TPP交渉参加反対では、都道府県で初めて茨城県でJAさんと共闘の姿勢を示したわけです。
このJAと医師会の共闘は、全国に波及いたしました。
TPPは端的に申し上げて、非常に大きなアメリカの経済的な戦略、戦争の一部であると思っています。
小泉政権時代からアメリカは、日本政府に「年次改革要望書」で郵政民営化とかいろいろ要求してきました。
現在は農業と医療にターゲットを絞っています。医療では混合診療を解禁しろ、民間保険に入れなどといっています。
命の沙汰も金次第。これでは貧富の差が当然生じ、世界に冠たる日本の国民皆保険制度が崩壊することになります。
このようなことは、農業も工業も貿易関係の一部についても、すべてアメリカ資本、すなわちアメリカ政府を動かす裏側にある、財界の戦略的なもので日本が振り回されているということであります。
TPP問題は、日本独自の文化、日本人が自立してきちんと国体を整えていくことが外国によってコントロールされていていいのかどうかということです。
お集まりのみなさま方の意見が政治家の方々にきちんと通じ、日本の国体を維持していくことは大変大事なことです。
国を憂いているばかりではダメです。千載一遇のチャンスとして、日本をよいものにしていきましょう。
(2012年7月6日付・赤旗より)
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