取手市・利根町選挙区(定数3)
上野たかし予定候補(49)
党議席奪還に高まる期待
12月投票の茨城県議選、取手市・利根町選挙区(定数3)では、日本共産党の上野たかし氏が、16年ぶりの党議席奪還へ奮闘しています。
2013年7月の参院選で共産党は、取手市で比例票を1.62倍(3年前比)に伸ばし、得票率は県内最高の11.99%(前回は6.65%)を獲得。
前回の県議選(2010年)で1,273票差で次点だっただけに、党員や後援会員のなかでは、「今度こそ」の決意が広がっています。
現在、取手市・利根町選挙区の県議は、自民2人と、民主から「みんな」を経て無所属(2期目)の1人。
いずれも予算・決算に賛成する「オール与党」議員です。
原発ノー貫く
上野さんは、「オール与党」の県政と対決し、安倍政権の暴走ストップと「原発ノー」を貫いています。
高校卒業までの医療費無料化や、国保税の1世帯1万円引き下げなどを提案。
取手駅近隣の一等地(県有地)に広がる「取手けいりん」については、市民が要望する“スポーツと文化のまち”への転換を呼びかけます。
7月1日、安倍政権が集団的自衛権の行使容認に向けた閣議決定を強行すると、ハンドマイクを握り、取手市内全域で「戦争する国づくりは許さない」と精力的に訴えています。
毎週、取手駅前で“原発ノー”を訴える金曜行動には欠かさず参加。
千葉県松戸市が甲状腺エコー調査の実施を決めたことを紹介し、「放射線量の高い取手市でも実現させましょう」と呼びかけています。
大学卒業後は、無認可保育園に勤務。
保育の実態に精通した子育て世代の頼もしい応援団です。
抜群の行動力を物語るのが、18歳での入党エピソードです。
身近な県政に
高校3年の夏休み。同じ団地で幼なじみの加藤英雄さん(現千葉県議)から、「おまえは人の幸せを考えたことがあるか」と問われ、「ボクの幸せは人の幸せ」と即答しました。
2カ月後、18歳の誕生日に入党。党員として「人の幸せ」のために尽力する、両親の背中を見て育った若者の回答でした。
予定候補発表の3月25日以降、月曜から金曜まで毎日、午前6時から取手市内の各駅頭で訴えています。
「戦争は絶対やっちゃだめよね」(取手市上高井、農家の主婦)などと共感が広がっています。
同地で43年間続く自営業者の男性(68)はいいます。
「ここは長く共産党の議席がないので、要望はたくさんあるのに、県政のことがさっぱり分からない。上野さんが議員になって、身近な県政にしてほしい」
上野さんの略歴
東京オリンピックが開催された1964年生まれ。
小学校では短距離走、中・高校はサッカーに熱中。
一方で、中学の夏休みに「小林多喜二全集」を読破した努力家。
家族は妻と1男1女。
現在、取手市やつくば市を担当する党南部地区委員長。
(「しんぶん赤旗」首都圏版 2014年7月18日付より転載。プロフィール・政策はこちらから)