塩川衆院議員を迎えて国会報告会 |
|
国会報告会(10月4日、土浦市) |
総選挙の結果を受けて、10月4日の午後、南部地区委員会は塩川鉄也衆院議員と田谷武夫県委員長を招いて国会報告会を開き60名余が参加しました。 塩川さんは建設的野党として、「事に通じ、与党に先んじる論戦に努力したい」と決意を語りました。八ッ場ダム問題では民主党の対応を指摘。「マニフェストで工事中止を掲げたからと言って、住民の意見も聞かずに『中止』と言ってしまったことが率直に言って問題ではないでしょうか。まずは住民の話をよく聞く姿勢と、50年以上も住民をだまし続けてきた歴代政府の責任の上に立って物事を考えることが大事です」と報告しました。 たくさんの質問が次々と 「塩川さんに聞いてみよう」と設けたコーナーでは、たくさんの手が上がりました。「茨城空港は続けるのか?」「後期高齢者医療制度が廃止されても、高すぎる薬価を何とかしないと負担は重い」「志位さんがオバマさんを広島へ連れて行って」「百里基地問題や導水事業は県議会では民主も賛成している。共産党の出番では?」「岡田外務大臣は『日米同盟強化』とも言っている。矛盾ではないか?」・・・など、たくさんの質問が出されました。塩川さんは「茨城空港建設は来年3月開港予定と運行間近です。この大本に『1県1空港』という無謀な国の計画がありました。『空港がこんなに必要か?』の議論を、環境問題などとともにセットで考えるとき」と回答。山中たい子県議からも「現在、国際線1便しか就航が予定されていません。すでに滑走路やターミナルも完成しつつあり、今後どのようにしていけばいいのか議論していきたい」と答えました。 ダム中止を水道料値下げ運動とセットで 「八ッ場ダムをストップさせる茨城の会」事務局長の神原禮二さんは「八ッ場ダム問題には大きな特徴があり、そもそもダム建設に反対してきたのは地元ではなく外側の水利用者で、『公共事業のあり方はこれでいいのか?』という反対運動です」と発言。さらに「いまテレビでは地元の人たちが登場して『建設してもらわなければ困る』という報道があります。しかしもう少し歴史をさかのぼって考える必要があります。ダム建設計画がもたらされた1952年当初からの、町をあげた反対運動は長きにわたり、地元の方々の苦悩と疲弊はたいへんなものでした。1992年にやむなくダム建設を受け入れたものの、その折に国が約束した代替地は、ふたをあけてみると周辺地価よりはるかに高額で、協力感謝金「立退き料」では手に届かず、結局、当初は1100人いた人の3分の2は他のところに引っ越してしまっています。今残っている方は広い土地を持っている方がほとんどで、この方たちしか代替地に移れないといっても過言ではないでしょう」と指摘。「もちろん、この方たちも57年間もダム計画に翻弄されてきた方たちですから、この方たちも含め、国は地域振興・暮らしの再建のため当然十分な補償をすべきです」と発言しました。
|
│表紙│